905iシリーズは全機種、16:9のWide VGAサイズ液晶を積んでいる。480×854ないし864ピクセルの超高解像度の液晶ディスプレイを標準としたことは905iの最大の特徴だろう。
F905iのディスプレイは、その中でも最大の3.2インチ。(他はDが3.1、それ以外は3.0インチ)
また、色も1677万色(24bit)。(他はSHとSOも1677万色、それ以外は18bit26万色)
今のところ最強のディスプレイだ。(発売予定のP905iTVは3.5インチだけどね…)
ピクセル数だけを見れば、「SVGA(800x600)相当くらいかなあ。ちょっと狭いな」とも思える。
しかし、フルハイビジョンの縦横を50%弱に縮小したものが、3インチ程度のディスプレイに納まっているのだから、ものすごい高精細ディスプレイである。もう肉眼ではピクセルが見えないくらいで、斜めの線のジャギー(階段状のガタガタ)も感じられなくなっている。
2ちゃんねるで、「印刷物みたいだ」という感想を何度か見かけたが、これは正しい。dpi値を計算してみると、3インチディスプレイの場合、330dpi位になる。これは実際、印刷物に近い解像度である。初期のレーザープリンターは300dpiの白黒だったが、まるで印刷物のようだともてはやされていたのだから。
905iは現在新規50,000円強で販売されているが、このディスプレイモジュールだけでもその半分以上の価格なのではないかと思う。ユーザが2年程度は機種変更しないことを前提に、ドコモは出血値引きをしているのではないだろうか。
※写真はデジカメの接写機能でディスプレイを拡大してみたもの。
左の写真の「7ch」「8ch」とある字の部分を拡大したのが右の写真。


※2008/1/9追記:
今日の日経産業新聞に、液晶モジュールの大口取引価格が出ていたが、「3インチWVGAで3,000円くらい」だそうだ。
んー、そんなものなのか…思ってたよりずいぶん安い。
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