携帯のカメラ機能は、あくまで非常用だと思っている。
最初から写真を撮るつもりなら、迷わずデジカメを持っていく。
では携帯のカメラを持ち出す非常時とは何か?
自分の場合、その一つが、書類をちょっとコピーするための簡易スキャナの役割だ。
たとえば新聞や雑誌の記事をちょっと保存しておきたい時。
コピー機がそばにあるとは限らないので、携帯のカメラで撮影できるとありがたい。
この場合、必要なのは「字が読めること」であって、色の再現性とか、あまり問題じゃない。
小さい字を読めるようにスキャンするには、フォーカスがきちんと合い、ある程度の解像度があることが重要だ。
また、ノイズリダクションをかけすぎてディティールがつぶれるのも困る。
というわけで、F905iのカメラがこういう使用に耐えるかどうか、試してみた。
結果から言うと、結構優秀。
周辺部分はフォーカスが甘くなるが、これなら十分ハンディスキャナ代わりに使えそうだ。
以下のサンプルは、新聞の1面の、ロゴを除いた上半分を撮影してみたものだ。
解像度は最高の300万画素。オートフォーカス使用。
あまり明るくない蛍光灯の下で、カメラも新聞も手持ち撮影という、ちょっと厳しい条件だ。
(でも実際、携帯のカメラが必要になるのはこんなシチュエーション。)
元の画像は700KB弱。
リンク先に元画像を置いてあるが、残念ながらこのブログは512KBまでしかアップロードできないので、少しだけ再圧縮した。
ただ、見た感じでは、再圧縮に伴って著しく画質が落ちているということはないと思う。
中央部、写真の上あたりはフォーカスが合っていて、新聞の字でも難なく読める。
周辺部は画像が流れてしまっている。新聞がたわんでしまっているから仕方がないが。
それに、ちょっと広角すぎたかもしれない。
もう少し新聞を離し、ズームすればマシになっていたかも。
かなり暗い照明だったのだが、意外とノイズが少ない。
字は読めているから、ノイズリダクションをかけているとしても全然問題ない程度。
結論としては、これだけ撮影できれば簡易スキャナとしては上出来だ。
ちなみにこの写真をF905iで等倍表示させれば、カーソルキーでスクロールさせてそのまま新聞が読めてしまう。
これは高解像度の905iシリーズならではの意外なお役立ちかもしれない。
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